世界遺産熊野古道 大辺路長井坂

大辺路街道・長井坂の尾根伝いの道熊野古道大辺路(おおへち)街道は、田辺を起点として富田坂(とんだざか)、安居(あご)、仏坂を越して周参見、海岸筋を串本、古座から色川~本宮へ通じる熊野詣りの最初の幹線で、皇室の熊野御幸道とされ、多くの修験道も修行のために通りました。

現在では、大辺路街道の大部分は、国道や県道の建設工事により、古道跡の多くは残されていません。
しかし、その中でも、白浜町富田(とんだ)から日置川町安居(あご)への「富田坂」、安居の渡し場跡からすさみ町周参見への「仏坂」、すさみ町和深川から見老津への「長井坂」は、旧街道の名残りをとどめており、この三つの坂は2004年7月7日に世界遺産に登録されています。

大辺路街道がいつの時代から開通されていたかは記録もなく不明です。皇室の熊野参詣の最初の記録は、宇多法皇の延喜7年(西暦907年)ですが、それも通行路が大辺路か中辺路か不明であり、たとえ大辺路を通ったとしても海路であったか陸路であったかもまた定かではありません。

「熊野年代記」には、天智天皇が667年に、また天武天皇が683年にそれぞれ大辺路を通って熊野へ行幸したと記録されているそうですが、史実としては認められていないところです。しかしこれらの事柄は、大辺路が古くからあったことを物語っています。

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